「アートメゾン・インターナショナル Vol.28」に「真我の覚醒」が掲載されました!


「伝統的な芸術様式と洗練された構図」


平安時代に日本に伝来した曼荼羅は、仏の教えを説くものとして制作されてきた。
時が下ること千数百年。
その本質を保ちながらも、新しい視覚表現の技術によってここに現れたのが、鼎ナオの「真我の覚醒」だ。

この作品は、伝統的な芸術様式とテーマをアップデートし、洗練された構図への到達を感じさせる、達近法や色彩をはじめとする各要素によって、鑑賞者は宇宙に漂っているかのような感覚を覚えるだろう。
画面上方の灯りは、独特の雰囲気を醸し出している。

また、香を連想する煙や群青の背景が、精神的な道を説く登場人物の姿と調和している。
俗世の欲を捨て、悟りを開くことを暗示しているのだろう。

戒律を理解し、受け入れ、従うのは人それぞれだが、品の美しさは万人が受け容れる。
さらに作品を通して前向きな示唆を受け取ることができるのだ。

アルフォンソ・ゴンサレス・カレーロ


アートメゾン・インターナショナル Vol.28
A.M.S.C(国際美術評論家選考委員会)

発行:麗人社  判型:B4判・上製 372ページ
発売日:2024年2月29日
ISBN:978-4-8021-3451-4 C0471
定価:8,800円(本体8,000円+税10%)

1996年の創刊以来、様々なジャンルの日本美術を世界に向けて紹介する美術書籍として、全文を英語と日本語で併記し、毎年1回発行されてきた「Art Maison International」。本書は、長年にわたりヨーロッパの著名な美術関係者たちによって育てられてきました。ル・サロン(フランス芸術家協会)の巨匠、美術評論家、大学教授、美術鑑定士、有名画商らの視点から執筆された評論も読み応え充分です。
2024年、創刊28年目を迎えた本号では、「アートは世界中で人の心を救う」をテーマに、日本画、洋画、書、彫刻、陶芸などの分野を代表する作家から、知る人ぞ知るアーティストの隠れた名作までを掲載しています。
麗人社が創業から変わらず目指し続けてきたのは、素晴らしい可能性を秘めた日本人アーティストの作品を世界に広く発信していくこと。
先の見えない未来を前にした今だからこそ、ここに掲載された多彩な日本人アーティストの作品が、場所や時間を超えて、観る人に力を与えてくれることでしょう。

【目次】
誌上対談
アトリエ訪問
アートファイル
誌上個展
三つの視点
書の可能性
A.M.S.C.スペシャルコレクション
A.M.S.C.スペイン本部芸術家会員モニュメント
執筆者の横顔

真我の覚醒

「真我の覚醒」ミニ風水画

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